小話1

「あのさ〜」
「何だよ」
「シカちゃん紅先生のトコ行ってるって本当?」
「お前その呼び方ヤメロ」
「ねえねえシカちゃんシカちゃん」
「テ・メ・ェ!」
「ねえシカちゃん本当?」
「…ああ、時々な」
「じゃあさじゃあさ、シカちゃん先生の子供の先生になるって本当?」
「ああ?まあなりたいとは思ってっけど本当になれるかどうかはこれからだろ。
人事決めんの俺じゃねーし」
「あーあ、シカちゃんが先生の子供の先生になんのかー」
「お前話聞いてる?」
「紅先生、双子生んでくんねーかなあ」
「はあ?」
「だってさー、俺だって先生の子の先生になりてぇなーと思って」
「なりゃいいじゃん」
「え、だってシカちゃんがなるんでしょ?」
「つかお前いい加減その呼び方ヤメロって」
「俺もなりたかったなー、先生」
「だからなりゃいいだろが。何も先生は一人じゃなくったていいじゃねぇか」
「ほえ?」
「お前は、お前が教えれる事を教えりゃいいだろーが」
「…そっかー」
「……」
「そっか、そうだよな」
「キバ、お前馬鹿だろ」
「うっさいなー、馬鹿って言った方が馬鹿なんだぞー」
「あーハイハイ。お前酔うといつも以上にめんどくせぇよな」

                            シカマルとキバ


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「ねえシカマル」
「んあ?」
「いつもごめんね」
「何の事だ?」
「ううん、なんでもないよ」
「…なあチョウジ」
「何だい、シカマル」
「俺がいつか、間違えたらお前が止めてくれよな」
「何だよソレ。頼む相手間違えてるよ」
「そうか?」
「だって僕はシカマルが何をしてもシカマルの味方だもん」
「おいおい」
「だからシカマルは間違えたっていいんだよ」
「……」
「たとえ里に逆らう事であっても、シカマルが考えて考えて本当にそう思ったんなら
僕はついていくよ」
「いやいやいや、そりゃねーだろ。ってかダメだろ」
「ううん、僕にとってはソレはアリなんだよ。そしてソレについてはシカマルにだって
ダメとか言わせないよ」
「……」
「僕がシカマルの盾になっていくらでも時間を稼いであげる。だからいくら間違えても
回り道でもいいから諦めないで考え抜いてね」
「…なんか責任重大だな」
「そうだよ、親友の人生かかってんだから頑張ってね」
「へいへい、せいぜい少ない脳みそ使って善処致しますよ」
             
                            シカマルとチョウジ


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